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top > 講義プログラム > 「現代ART/ACT論」2012年度後期

現在、日本の社会は大きな岐路に立たされています。従来の超資本主義的文明の大波に飲まれるがままになるか、あるいは“もう一つの”文明の発明に向けて未知なる海原に船出するか?そうした文明転換期にあって、いったいARTIST/ACTIVISTは、何をすべきでしょうか?はたして何ができるでしょうか?そのような根源的な問いかけを自らの活動の機動力とし、社会的現実に果敢に働きかけ変革しようとしているゲストたちを迎え、さらにこの問いを深めていきたいと思います。

元ダムタイプのメンバーで美術家である小山田徹は、1990年代から2000年代にかけて京都で新たな共有空間づくりの試みを行います。「アート・スケープ」「ウィークエンド・カフェ」「バザール・カフェ」といった、その後、場づくり、カフェ・アクティヴィスムに大きな影響を与えた活動の軌跡を辿ります。詩人、上田假奈代は、大阪は釜ヶ崎で「ココルーム」を運営します。そこで日々繰り広げられるコミュニケーションの火花に、現代社会における新しいポエジーの可能性を探ります。リサイクルショップ「素人の乱」店長で活動家である松本哉は、東京は高円寺で新たな経済の仕組み、ライフスタイルの実験を行っています。また「デモ」の文化力・政治力を捉えかえし、新たなストリート・カルチャーの創出を企てます。

こうしたゲストたちの問題提起を受けて、私たちもまた“もう一つの”生活・文明の来るべき姿に思いを馳せたいと思います。




10月12日 Introduction

        19日 小山田徹と場づくりの倫理学 (ゲスト:小山田徹)

        26日 World Café 「小山田徹と場づくりの倫理学」

11月 2日 上田假奈代とココルームの詩学 (ゲスト:上田假奈代)

     9日 World Café 「上田假奈代とココルームの詩学」について

        16日 松本哉と「素人の乱」の政治学  (ゲスト:松本哉)

        30日 ダムタイプ『S/N』全編上映

        ミニレクチャー「『S/N』における作品の創造と場の創造」

12月  7日 レクチャー「場づくりの政治学:カフェ・アクティヴィズムとは?」

        14日 ワークショップ「苺のメディテーション」

        レクチャー「精神のエコロジーとしての瞑想」

        21日 振り返りと総括(忘年会も?)








10月12日 19日 26日

帆船日本丸訓練センター 第3教室

(横浜市西区みなとみらい2-1-1)

JR、横浜市営地下鉄線 「桜木町」駅下車 徒歩5分

みなとみらい線 「みなとみらい」駅または「馬車道」駅下車 徒歩5分

11月以降

横浜市技能文化会館

(横浜市中区万代町2丁目4番地7)

JR根岸線 「関内駅」下車 徒歩5分

横浜市営地下鉄 「伊勢佐木長者町駅」下車 徒歩3分

11/2 9 16 30 12/7 8階 視聴覚研修室

12/14 7階 和室

12/21 6階 工芸研修室

熊倉敬聡(慶應義塾大学理工学部教授)

文化実践論 仏語・仏文学 美学(含芸術諸学)

1991年パリ第7大学博士課程修了。1980年代は、フランス文学、特に「ステファヌ・マラルメの〈経済学〉」を研究。1990年代は、コンテンポラリー・アートやダンスに関する研究・評論、企画、実践等を行う。2000年代は、教育現場の変革の作業を展開し、新しい学びの場「三田の家」の立ち上げ、運営に関わる。現在は、21 世紀的精神性の研究・実践に従事。

主な著作に『汎瞑想:もう一つの生活、もう一つの文明へ』、『黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」』(共著)、『美学特殊C』、『脱芸術/脱資本主義論』、『セルフ・エデュケーション時代』(共著)、『女?日本?美?』(共著)。

WEBSITE: 研究者プロフィール 三田の家

小山田徹(美術家、京都市立芸術大学美術学部准教授)

大学在学中にパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。おもに企画構成、舞台美術を担当し、国内外の数多くの公演に参加。ダムタイプの活動と平行して1990年から、さまざまな共有空間の開発を始め、コミュニティセンター「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」などの企画をおこなうほか、コミュニティカフェである「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加。

WEBSITE: 京都市立芸術大学 彫刻専攻 教員一覧

上田假奈代(詩人・詩業家)

1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。1992年から障がいをもつ人や社会人、子ども対象の詩のワークショップを手がける。2001年「詩業家宣言」を行 い、さまざまなワークショップメソッドを開発し、全国で活動をつづける。2003年ココルームをたちあげ「表現と自律と仕事と社会」をテーマにホームレスや高齢者、ニート、教育、環境など社会的な問題にも取り組む。西成区釜ヶ崎で「インフォッショップ・カフェココルーム」と「カマン!メディアセンター」などを運営。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表

WEBSITE: こえとことばとこころの部屋

松本哉(活動家、古物商)

1994年に法政大学入学後、「法政の貧乏くささを守る会」を結成し、学費値上げやキャンパス再開発への反対運動として、キャンパスの一角にコタツを出しての「鍋集会」などのパフォーマンスを展開。2005年、東京・高円寺にリサイクルショップ「素人の乱」をオープン。「おれの自転車を返せデモ」「PSE法反対デモ」「家賃をタダにしろデモ」などの運動を展開してきた。2007年には杉並区議選に出馬した。

WEBSITE: 松本哉オフィシャルウェブサイト 

現代ART/ACT論             金曜日 18:30-20:30

内容/スケジュール

受講上の注意

開催場所

担当講師

写真:森善之

終了いたしました。